芝野 恭平 氏
ブロックチェーンの基礎と応用事例の紹介
日時
2020年2月7日(金)14:00-17:30
場所
京都大学理学研究科 1号館 335室
⇒アクセス 建物配置図(北部構内)【2】の建物
講師
芝野 恭平 氏(東京大学 工学系研究科)
要旨
ブロックチェーン技術は非中央集権型のシステムを構築できることで注目を浴びており、その中で最も基礎となるBitcoinに関して、ブロック生成の仕組みをBitcoinのリファレンス実装であるBitcoin Coreでの実装に触れつつ詳細に解説する。そして、ブロックチェーン技術の特徴をいくつかカテゴリー分けを行い、それを活かしたブロックチェーン技術の応用事例を紹介する。聴講者は、ブロックチェーンの基礎的な仕組みと、ブロックチェーンの特徴を生かした応用の2つについて学ぶことができる。
開催報告
「ブロックチェーンの基礎と応用事例の紹介」のタイトルで芝野さん(東京大学工学系研究科)に前半を基礎、後半を最近の応用事例を紹介していただいた。
前半部分はBitcoinのトランザクション情報がどのように保管され、それがブロックとしてマイニングされ、その情報が伝播しブロックのチェーンとして更新されていく様子を、あらゆる敵対的minerがいる状況を含めて細かい設定を説明していただいた。後半は最近提案されている、農産物のトレーサビリティをブロックチェーンのアイディアを利用して実現するなど、いくつかのビジネスプラットフォームを紹介していただいた。セミナー外でも、芝野さん所属のブロックチェーンイノベーション寄付講座での取り組みについても教えていただく貴重な機会とすることができた。
(文責: 太田洋輝)